趣味は読書。

漫画も小説も実用書も、最近読んだ書籍について一緒くたにメモしておくためのブログです。

「どうしても叶えたいたったひとつの願いと割とそうでもない99の願い」に繋がらなかった十二大戦

昨年、十二大戦のこんな記事を投稿しました。

tebonz.hateblo.jp

十二大戦 コミック版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)とその後日譚である「どうしても叶えたいたったひとつの願いと割とそうでもない99の願い」は第十二回十二大戦のひとつの結果でして。その結果とは異なる世界線のお話が「十二大戦対十二大戦 (ジャンプジェイブックスDIGITAL)」です。

今回は十二支対十二星座という24名の闘い(読み進めるとわかりますが、カウントは難しい)です。前作と比べて倍以上の人数が参戦しているのに、小説のページ数は256ページから233ページに20ページ以上ダウン。つまりサクサク人が倒れていきます。痛快です。

十二大戦のキャラクターたちに思い入れがある場合、あまりにもあっけなくて寂しいかもしれません。が、そこは前作の番外編ですしね。あくまでも別の世界線として読むと楽しいですよ!

ネタバレあり: インサイドでの悪夢はアウトサイドで振り払えるのか?「ルーム」

ネタバレを含むのでご注意ください

今回はおすすめじゃなく、好きじゃない映画の紹介です。プライムビデオの宣伝バナーで気になってチェックしてみて「ルーム(字幕版)」という映画。 事前の予想とは打って変わって全くもって悲惨な話でとても後味が悪かったです。

あらすじ

主人公のジャックは母のジョイと暮らす男の子。週に1度、部屋に物資を持ってくるオールドニックと母だけが彼にとってはリアルの人間であり、この部屋がすべてだ。 そんなジャックが5歳になったある日、ジョイは彼に重大な秘密を打ち明けるのでした。

ここからネタバレ

大方の予想通り、ジョイはオールドニックによって「ルーム」に監禁されていました。インサイドがテーマの前半ではそのルームからの脱出するまでを。アウトサイドがテーマの後半では外の世界で待ち受ける苦難を描きます。

これだけでも重苦しいのですが、実はこの映画には元になった事件があるのです。フリッツル事件という映画以上に凄まじい事件が元になっています。あまりにも重苦しいので、覚悟を決めた方だけリンクを開いてみてください。

この映画のラストは「二人ならいろいろなことを乗り越えられる」風なシーンで幕を閉じます。ここが更に気持ち悪く感じるんですね。邦画「誰も知らない」もそうでしたが、「本当にあった悪夢のような事件」を「ふんわりと感動できる風」にラップした映画って好きじゃないな、と思うのでした。

誰も知らない

誰も知らない

笑ってはいけない、100万円を失うから。「HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル」

最近、暇を持て余した妻(妊婦)と共に、「HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル」にはまっています。

一言で説明するとデスゲーム的「笑ってはいけない」でしょうか。制限時間は6時間。参加費100万円を10人の芸人が持ち寄り、最後まで笑わなかった人が1,000万円を総取りするという番組。

シーズン2の最後まで観たけれど、最後の最後は常軌を逸した行動に出始める芸人の方々。培ってきたであろう技術やセンスもへったくれもない!たぶん、お笑いじゃなくて殺し合いだったとしても同じようなものが観られるんじゃないかな?と思うほどひどい(いい意味で)。松本人志さんですら「絶対に娘にはみせられない内容ですよね...」という始末。

ストレスが溜まって、笑いたいな〜という方にはお勧めの番組です。

四季賞 2010年春 四季大賞: 不死身屋の花音ちゃん

講談社月刊アフタヌーン四季賞という漫画家さん向けの新人賞があります。

afternoon.moae.jp

アフタヌーン出身の漫画家さんはこの四季賞で何かしらの賞を受賞していることが多く、いわば講談社の漫画家さんにおける登竜門的な位置付けになっています。その名の通り、四半期に一度、受賞作が発表されるのですが30年以上も続いているだけあり、四季大賞を受賞する作品は非常にレベルが高く読み応えがあります。そんな伝統あるマンガ賞の受賞作のうち、今回紹介したい作品は2010年春にその四季大賞を受賞した「不死身屋の花音ちゃん」です。

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不死身屋を営む花音ちゃんが、余命3ヶ月を宣告されたジョニーからの仕事を請け負い、そして周りの人たちを幸せにしていくというのがこのマンガのあらすじ。不死身屋って一体どんな商売?そもそも花音ちゃんって何者なの?と思いながら読み進めていくうちに、花音ちゃんの、そして不死身屋の仕事に魅了されてしまいます。

残念ながらこの作品は市場では手に入れることができません。読みたい場合は、過去の四季賞を保存している友人を見つけて読ませてもらうしか手がなさそうです。ただ、四季賞も過去に大賞作を集めた短編集を発行したことがあります。

今後、何かの機会で「不死身屋の花音ちゃん」も書籍化されるといいな、などと思うのでした。

なお、作者の「曹子」さんですが、Web上にまったくと言っていいほど情報がありません。他の作品も読んでみたいので、もしも他の作品をご存じの方がいらっしゃったらコメントをいただけると幸いです!

記事にまとめたい漫画の一覧

ひょんなことからお勧めマンガのリストを作成しました。個別の記事は今後書くとして、一旦はリストアップだけしておきます。

BLACK BRAIN 1 (ウォー!コミックス)

父の暦 (小学館文庫)

14歳(フォーティーン)(1) (ビッグコミックス)

ワイド判 風の谷のナウシカ 全7巻函入りセット 「トルメキア戦役バージョン」 (アニメージュ・コミックス・ワイド版)

All You Need Is Kill 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

[まとめ買い] 腕KAINA?駿河城御前試合?

[まとめ買い] 西遊妖猿伝 大唐篇(モーニングコミックス)

大阪豆ゴハン 全6巻セット (講談社漫画文庫) (文庫)

[まとめ買い] 誰も寝てはならぬ(モーニングコミックス)

[まとめ買い] 惑星のさみだれ(ヤングキングコミックス)

[まとめ買い] 柔道部物語(ヤングマガジンコミックス)

[まとめ買い] 逆境ナイン(サンデーGXコミックス)

[まとめ買い] がんばれ元気(少年サンデーコミックス)

舞姫 テレプシコーラ 全10巻完結 [マーケットプレイス コミックセット] [コミック]

三文未来の家庭訪問 庄司創短編集 (アフタヌーンコミックス)

[まとめ買い] 残酷な神が支配する(小学館文庫)

[まとめ買い] 狂四郎2030(ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

[まとめ買い] JIN―仁―(ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

皇国の守護者 コミック 全5巻 完結セット (ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ) [マーケットプレイス コミックセット]

[まとめ買い] 勇午(アフタヌーンコミックス)

フットボールネーション 11巻/102話/「浮き指」の元ネタ「足指をまげるだけで腰痛は治る! 」

腰痛で悩んでいたところ、トレーニング仲間から「フットボールネーション(11) (ビッグコミックス)」を薦められました。

読んでみると思い当たる点がいくつか。これは調べる価値があるなと思い取材協力の方の著作を調べてみました。それがこの「足指をまげるだけで腰痛は治る!」です。著者はライターの石井 紘人さん、監修はカイロプラクティック院長の夏嶋 隆さんです。

足指をまげるだけで腰痛は治る!

足指をまげるだけで腰痛は治る!

書籍では足の指が下肢の筋肉および仙腸関節に及ぼす影響や、それらの筋肉および関節が正しく挙動できるようにするためのトレーニング方法が紹介されています。私自身は下肢の筋肉をハードに利用することが多いため、この書籍を参考にメンテナンスに取り組んでみようと思います。

最近、小学館マンガワンでイッキ読みも始まった「フットボールネーション(1) (ビッグコミックス)」。読んでみて「浮き指」が気になっている方はチェックしてみてくださいね。

あらゆるトレーニーにお勧めしたいスポーツ漫画「ベイビーステップ」 47巻

ebookjapanの新刊情報を眺めていたらなんとびっくり、「ベイビーステップ」が完結してしまっていました。

わたくしも日頃トレーニングをしているのですが、非常に参考になる話が多くて好きだったんですよね。

例えばこんなトピックが紹介されていました(ざっくりとした意訳ですが)。

  • 筋トレは必要な箇所だけを付けて、パフォーマンス向上に繋げる
  • 目の前のことだけに集中するためのマインドフルネス
  • プレッシャーを乗り越えるためにプレッシャー元を明らかにする
  • 本当にやるべきことだけに集中するためにチームを結束する
  • アジリティを身に付けるためのトレーニング

などなど、本当にトレーニングに役立つ情報がたくさん詰まっていました。こちらの方のサイトにも詳しくまとまっていたので、ご覧いただくとその濃さがわかるかも知れません。

tokainakurasi.net

なお、最終巻の内容もとても面白かったのですが「え?ここで終わっちゃうの?」というような打ち切り感溢れる最終回でした。ただ、この最終回だったとしても名作だと言い切れるくらいの内容だとは思います。何かしらのトレーニングに打ち込んでいる方、はたまた打ち込んでいる子どもを持つ親御さんにもお勧めの作品です。1巻は無料で読めるみたいなのでこの機会に是非。

勝木光先生、10年間お疲れ様でした。あぁ、それでもちょっと残念だなぁ。