趣味は読書。

漫画も小説も実用書も、最近読んだ書籍について一緒くたにメモしておくためのブログです。

ネタバレあり: インサイドでの悪夢はアウトサイドで振り払えるのか?「ルーム」

ネタバレを含むのでご注意ください

今回はおすすめじゃなく、好きじゃない映画の紹介です。プライムビデオの宣伝バナーで気になってチェックしてみて「ルーム(字幕版)」という映画。 事前の予想とは打って変わって全くもって悲惨な話でとても後味が悪かったです。

あらすじ

主人公のジャックは母のジョイと暮らす男の子。週に1度、部屋に物資を持ってくるオールドニックと母だけが彼にとってはリアルの人間であり、この部屋がすべてだ。 そんなジャックが5歳になったある日、ジョイは彼に重大な秘密を打ち明けるのでした。

ここからネタバレ

大方の予想通り、ジョイはオールドニックによって「ルーム」に監禁されていました。インサイドがテーマの前半ではそのルームからの脱出するまでを。アウトサイドがテーマの後半では外の世界で待ち受ける苦難を描きます。

これだけでも重苦しいのですが、実はこの映画には元になった事件があるのです。フリッツル事件という映画以上に凄まじい事件が元になっています。あまりにも重苦しいので、覚悟を決めた方だけリンクを開いてみてください。

この映画のラストは「二人ならいろいろなことを乗り越えられる」風なシーンで幕を閉じます。ここが更に気持ち悪く感じるんですね。邦画「誰も知らない」もそうでしたが、「本当にあった悪夢のような事件」を「ふんわりと感動できる風」にラップした映画って好きじゃないな、と思うのでした。

誰も知らない

誰も知らない